※2018/08サイト移転しました! https://www.kum-kum.net/
「くむ組む」
文字を、くむ組む。
レイアウトを、くむ組む。
見ているあなたと新たな知識を、くむ組む。
見ているあなたと新たな誰かを、くむ組む。
くむ組んだ冊子で、
新たな何かをくむ組むことができたら、嬉しいです。
vol.9『地方データ本1〜自治体決算から見る未来〜』
vol.8『左右本〜なぜそれが右でそれが左なのか〜』
vol.7『国立国会図書館本2〜納本制度の歴史と現在〜』
vol.6『葉書本〜はがきサイズの謎と郵便事業の近代化〜』
vol.5『くまぬいぐるみ本〜移行対象としてのぬいぐるみ〜』
vol.4『分類コード本〜その順序が気になる〜』
vol.3『盗電本〜電気窃盗の歴史からみる無体物窃盗〜』
vol.2『確率一直線本〜リスクを一直線上に並べてみた〜』
vol.1『国立国会図書館本〜サブカルからみる納本制度〜』
委託先→COMIC ZIN(新宿)、タコシェ(中野)、シカク(大阪)等
どちらもたくさんのミニコミ誌を扱っている書店ですので、
見つからない際には、書店の方にお声掛けください。
2013年04月24日
大阪文フリお疲れさまでした! 次は超文学フリマ。
2013年04月12日
vol.3『盗電本〜電気窃盗の歴史からみる無体物窃盗〜』
桜も終わり、そろそろツツジの季節。そんな4月中旬ですが、第十六回文学フリマin大阪告知です。
vol.1国立国会図書館本、vol.2確率本も持っていきます。大阪の即売会は初めてで、楽しみです^^
<2013/4/14 第十六回文学フリマin大阪立ち読み大歓迎。ぜひ、お立ち寄りください〜。
H6 くむ組む>
『盗電本
〜電気窃盗の歴史からみる無体物窃盗〜』
26p,頒布予定価格300円
電気はモノでないのに、盗んだらなぜ窃盗罪になるのか。でも情報を盗んでも窃盗罪にならない?電気窃盗の歴史から、法律制定の背景を探ってみました。
さて、問題です。以下の事例は窃盗罪になるでしょうか?
Q1.スーパーで、お菓子を万引きしました。
→A1.お菓子は財物であり、「他人の占有する財物を、その意思に反して、自己あるいは第三者の占有に移している」ので、窃盗罪です。
Q2.アパートの共用コンセントのカバーを壊し、自室に引き込んで家電製品を使い、電気を盗みました。
→A2.刑法により「電気は、財物とみなす」と定められているため、「他人の占有する財物を、その意思に反して、自己あるいは第三者の占有に移している」ので、窃盗罪です。
ならば、
Q3.他人のストーブを使って、洗濯物を乾かし、熱を盗みました。
Q4.他人のトラックに無断で綱をつけて自分の車に結びつけ、トラックに自分の車を引っ張らせることで、動力を盗みました。
・・・エネルギーは、刑法上の財物にあたるのでしょうか?
Q5.書店で売り物の本を見ながら、自分のノートにメモを取り、情報を盗みました。
・・・情報は、刑法上の財物にあたるのでしょうか?
なぜ電気は、わざわざ別条で定めてあるのでしょうか。
調べてみると、ひとつの大審院判決にたどり着きます。しかしその大審院判決は、罪状法定主義から見たとき、いささか疑問の残る判決でした。
電気窃盗に興味をもったのは、いわゆるデジタル万引きがきっかけでした。例えば、本屋で販売されている本の情報をケータイ写メで複製したとしても、情報は形有る物ではないため窃盗罪にも当たらず、また私的利用のための複製なので著作権法違反でもありません。また、2005年頃より個人情報保護や産業スパイ防止の観点から、情報窃盗に関する法律整備の話題が上がっては消えています。
情報窃盗を考える前に、同じく無体物である電気窃盗についてまとめておくことは、有意義と思い、冊子にまとめる次第です。
ー目次ー
■法律制定までの電気窃盗事件の歴史と、解釈の分かれる超難問。
■法律制定のきっかけとなった明治三十六年の電気窃盗に関する大審院判決。
■電気は法律制定で見なされることになったが、他のエネルギーや情報は?
■最近の電気窃盗逮捕事例と、明治から大正にかけての電気窃盗の背景
■電気窃盗に関する大審院判決 現代語による意訳及びに大審院刑事判例妙録
■現在の情報窃盗に関する法律及び処罰について
(サンプル↓)
この冊子に関する連絡先:kum-kum(あっとまーく)aak.eek.jp
vol.1国立国会図書館本、vol.2確率本も持っていきます。大阪の即売会は初めてで、楽しみです^^
2013年04月02日
大審院刑事判決抄録第1巻−第10巻の見出し
盗電本を作るにあたって、
明治の最高裁判所の判決を調べる必要があり、
「大審院刑事判決抄録」という本に出会いました。
これはありがたいことに、デジタル化されていて、
インターネット上で公開されています。
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1449646
しかしながらこの本、1巻から10巻までまとめてあり、
コマ数でいくと、788コマあります。
どこに、その欲しい判決があるのか分からず、
当たりを付けて探していくことに。
有料の判例DB等を利用すれば、
一発で欲しい判例が見れるのかもしれませんが…。
とりあえず、何巻が何コマにあるのか、
以下に共有したいと思います。
(ちなみに、このコマは見出しのあるコマなので、
各巻のスタートは数コマ手前になります)
大審院刑事判決抄録. 第1巻−第10巻
第1巻4コマ 明治24年10月〜明治29年9月
第2巻90コマ 明治30年1月〜明治32年12月
第3巻193コマ 明治33年1月〜明治35年4月
第4巻284コマ 明治35年5月〜明治36年5月
第5巻364コマ 明治36年6月〜明治37年1月
第6巻457コマ 明治37年2月〜3月
第7巻531コマ 明治37年4月
第8巻597コマ 明治37年5月
第9巻659コマ 明治37年6月
第10巻715コマ 明治37年7月〜9月
春の国立国会図書館。桜がきれいでした〜。
明治の最高裁判所の判決を調べる必要があり、
「大審院刑事判決抄録」という本に出会いました。
これはありがたいことに、デジタル化されていて、
インターネット上で公開されています。
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1449646
しかしながらこの本、1巻から10巻までまとめてあり、
コマ数でいくと、788コマあります。
どこに、その欲しい判決があるのか分からず、
当たりを付けて探していくことに。
有料の判例DB等を利用すれば、
一発で欲しい判例が見れるのかもしれませんが…。
とりあえず、何巻が何コマにあるのか、
以下に共有したいと思います。
(ちなみに、このコマは見出しのあるコマなので、
各巻のスタートは数コマ手前になります)
大審院刑事判決抄録. 第1巻−第10巻
第1巻4コマ 明治24年10月〜明治29年9月
第2巻90コマ 明治30年1月〜明治32年12月
第3巻193コマ 明治33年1月〜明治35年4月
第4巻284コマ 明治35年5月〜明治36年5月
第5巻364コマ 明治36年6月〜明治37年1月
第6巻457コマ 明治37年2月〜3月
第7巻531コマ 明治37年4月
第8巻597コマ 明治37年5月
第9巻659コマ 明治37年6月
第10巻715コマ 明治37年7月〜9月
春の国立国会図書館。桜がきれいでした〜。